手続きを含む退職の流れを解説

退職することを決心した際、その流れを把握しておくことでスムーズに手続きを進めることができる。退職するにあたり、まず必要となることは、退職の意思表示をすることである。一般的なケースでは1〜3カ月前には、直属の上司に退職の意志を伝えることが多い。また就業規則に定めがあれば、それに沿うことが大前提である。

退職の意志を伝えたら、退職届を提出して、業務の引継ぎを始める。退職届に関しては就業規則に定めている会社がほとんどなので、就業規則に定められた期限までに退職届を提出する。また退職届の書式については、会社で用意されたものがあればそれを使い、ない場合はテンプレートを参考するとよい。引継ぎに関しては、退職日、または最終出社日から逆算して計画を立てることが望ましい。後任がいるならば直接業務を教え、必要であれば引継ぎ資料を作成するのがよい。また取引先への挨拶回りも同時に行い、後任にも同行してもらい、取引先への紹介も行うとよい。

退職日、または最終出社日には、お世話になった社内関係者などに挨拶回りをして、必要書類を受け取るなどの事務手続きを行う。また備品の返却や私物の持ち帰りなども忘れずに行う。

退職時に受け取る必要のある書類として、源泉徴収票や雇用保険被保険者証、離職票、退職証明書といったものがある。また会社に預けている場合は、年金手帳もある。このうち離職票は、失業保険の給付に必要となるもので、次の転職先がすでに決まっている場合は不要である。